ドラマ「エルピス~希望あるいは災い」は実話の事件をモデルにしているとドラマの中でも記載されていますし、ドラマの中でも安倍晋三元首相が登場したりと実話にかなり寄せているつくりになっていますよね。
それだけに、実話の事件や八頭尾山の場所など、フィクションと実話の境界も気になるところ。
そこで、こちらでは、ドラマ「エルピス~希望あるいは災い」の八頭尾山連続殺人事件の実話のモデルとされている足利事件や八頭尾山のロケ地などまとめました!
ドラマ「エルピス~希望あるいは災い」の八頭尾山連続殺人事件のモデルとなった実話の事件は何?
ドラマ「エルピス~希望あるいは災い」の実話モデルとされている事件は、1990年(平成2年)におきた足利事件(あしかがじけん)です。
エルピスの設定と大まかには同じで、「冤罪であること」「逮捕時には執拗な取り調べにより自白していること」「真犯人の目撃情報はあったこと」「最高裁の判決が出ていたこと」「判決から数年後にテレビ局の報道によって再審請求が行われたこと」などが一致しています。
なお、逮捕時にはDNA鑑定の結果で犯人の体液と一致していたことを理由に判決が下っていました。弁護人は、鑑定の信頼性を追求するも再鑑定は行われずに、最高裁で判決が出ています。
エルピスのモデルの足利事件は冤罪で釈放された?真犯人は逮捕されたの?
もっとも気になるのは、実話の事件では冤罪が証明されて釈放されたのかということではないでしょうか。
結果的には、冤罪であったことが判明して、釈放されています。
逮捕当時のDNAの鑑定は精度が低かったものの、逮捕から17年のときを経て再度、再鑑定を行ったところ犯人と一致しないという結論に至っています。
そして、エルピスの2話の時点では、「真犯人を逮捕できれば釈放されるか?」という観点で話していましたが、足利事件では、冤罪が証明できた時点では、既に公訴時効が完成したしているため、真犯人逮捕に至らない未解決事件となっています。
ドラマ「エルピス」ではどのような決着を迎えるのか見どころですね。
またドラマと実話の一致している点として、ドラマでは長澤まさみさん演じる浅川恵那が報道で再度世間の目を向けようと行動を起こしていますが、足利事件においても清水潔さんが日テレで特集を組み報道を開始したことから冤罪の判明につながっている点はドラマの実話として興味深いポイントです。
なお、清水潔さんが足利事件について書いた著書「殺人犯はそこにいる ―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―」はベストセラーになっていて、評価も非常に高い作品となっています。
モデルとなった事件の真相を知りたい方にはおすすめの一冊です。
八頭尾山のロケ地はどこ?実在する山?
エルピスの八頭尾山連続殺人事件では、八頭尾山での事件となっていますが、足利事件は、栃木県足利市のパチンコ店の駐車場で女児が行方不明になり、近くの渡良瀬川の河川敷で発見されています。
そのため、山で発見されたわけではありません。
また、八頭尾山という山も架空のものであり、テレビの中で映し出された八頭尾山は合成の山です。
ちなみに、ドラマ「エルピス」の2話自転車を借りて八頭尾山へケーキを持って走って検証しているシーンでのロケ地は、小田急小田原線の「伊勢原駅」でした。
また、八頭尾山登山道の入口は、神奈川県伊勢原市三ノ宮であり、事件現場となった山の中は、同じく神奈川県ですが、伊勢原市ではなく、厚木市七沢と言われています。
八頭尾山の映像として使われている大山の地図はこちらです。
まとめ
ドラマ「エルピス~希望あるいは災い」の実話となっているモデルの足利事件や、実話モデルの結末やドラマとの違い、また八頭尾山連続殺人事件のロケ地についてまとめました。
あくまでフィクションというスタンスですが、事件だけではなくて、実話に絡めた話題も多く面白いドラマになっていますね。
最後どのような結末を迎えるのか楽しみですね。
3話からたびたび登場している怪しげな商店街も気になるロケ地でしたので下記にまとめました。こちらは兵庫県の尼崎市でした!
>>>エルピスのロケ地、商店街はどこ?尼崎市の喫茶店で長澤まさみの目撃情報も!
ドラマのタイトルのエルピスの意味については、下記コンテンツにまとめています。
ギリシャ神話のパンドラの箱の意味も併せて考えてみると興味深いです。